質の高い独自性のあるコンテンツを作成しても検索順位が上がらない。。
そんな時は内部SEO対策を見直してみるべきかもしれません。
内部SEO対策とは
テクニカルSEOとも呼ぶこともありますが、
下記のようなサイト内部の施策が挙げられます。
- サイト速度(コアウェブバイタル)を改善
- 検索エンジンに見つけてもらいやすくするために構造化データを導入
- 内部のHTMLタグを最適化
- サイトマップxmlの導入してクローラーがサイトの構造を把握しやすくする
- URLの正規化
内部とは反対に外部SEOと呼ばれる被リンク獲得(被リンク営業など)や、
コンテンツSEOという、テクニックではなくそもそも質の高い独自性のあるコンテンツをつくるなど実はSEO対策にも色々なアプローチ方法があります。
その中でも内部SEO対策はこれ単体で検索順位がアップするというものではありませんが、質の高い記事をしっかりと検索エンジンに把握してもらうという目的で行う施策です。
内部SEO対策でのチェック項目
2023年現在では下記の項目をチェックすることが多いです。
- 構造化データに対応されているか(リンク先のリッチリザルトの方)
- サイトのパフォーマンスが極端に低くないか(理想は90以上)
- クローラー用のxml形式のサイトマップが導入されているか
- 内部のHTMLタグは最適化されているか
- ミラーサイトになっていないか(httpsとhttp2つからアクセスできてしまう。www有無も確認)
構造化データに関して
構造化データは数年前から業界の間では話題でしたが、最近は一般に浸透してきたと感じています。
こちらのリンク先のリッチリザルトから導入有無が確認できます。
構造化データを導入することで、検索エンジンがサイト構造を把握しやすくなるというメリットもありますが、他にも、レビュー数や、FAQなどを、通常の検索結果とは別で、視覚的にわかりやすく表示することができます。
ちなみに、リッチリザルトは全部で29種類あります。
その中でも、FAQはリッチリザルトとの親和性が高いようで、他のリッチリザルトよりもクリック率が高かったとこちらの海外のHPで調査結果が出ておりました。
このサイトのページでも試しにFAQをリッチリザルトに対応してみました。
成功するとツール上で下記のような表示になります。
https://search.google.com/test/rich-results/result?id=CPiI3dBESXzAUht5p-saNQ
サイトのパフォーマンスに関して(コアウェブバイタル)
数年前まではサイトのスピードをアップさせるという意味で広まっておりましたが、最近ではスピードだけではなくサイトの使いやすさの指標として「コアウェブバイタル」という言葉が広まってきています。
開発者の間ではもっと前からコアウェブバイタルという言葉と、それを改善するための技術(Next.js)とかはよく聞いておりましたが、それが一般にも広まってきたと感じています。
直近だとGoogleが2024年にコアウェブバイタルの指標にINPを加えると発表がありました。以前私が執筆した下の記事が参考になるかと思います。
CoreWebVitalsの(INP)とは?どう改善すればいいのか?ここでいうパフォーマンスとはサイトの応答性なども含まれています。
例)ボタンをクリックしたら何秒で応答が得られるかなど
INPではこの応答性をユーザーがサイトに滞在している間ずっと計測するようです。
※INPの前の指標としてFIDというものがあったのですが、そちらは初回サイトを表示してから、実際に操作可能(ボタンクリック可能)になるまでの時間を数値化したものとなります。
初回のみなのか、滞在中はずっとなのかの違いとなります。
調査にはこちらのツールで実施できるかと思います。
可能であれば90以上を目指すべきかと思います。
※サーバー環境や技術スタックの影響もあるため、厳しい場合もあります
実際の改善事例
先日このサイトもパフォーマンスの見直しをして、平均90以上は出るようになりました。
結果はこちらから確認できます。
まだFCP、LCPは改善できる余地がありそうですが、このテーマは市販テーマをカスタムしているため、これ以上調整するのは断念しました。
LCPはサイト内の最大描画コンテンツ(今回だとメイン画像?)までの表示にかかる時間で決まります。
今はcssなどのコードがHTMLの描画をブロックしているようなので、クリティカルCssをもう少し上手に使いことで、改善が期待できそうです。※仮説ではありますが。
実際に改善する際も測定結果を元に仮説を立てて、一つづつ試していく場合が多いです。
サイトマップXMLに関して
こちらはWordPressなどが導入されていればプラグインなどで簡単に生成できるかと思います。ドメイン名の後ろに「/sitemap.xml」で検索をして、サイトマップページが表示されれば実装はできていると思います。
実装されていない場合、おすすめのプラグインはAll in One SEOです。
内部HTMLタグの最適化に関して
HTMLの最適化に関しては、エラーになっていないことや、適切な見出しの使い方ができているかなどが挙げられます。こちらのツールでHTMLの構文チェックができるので一度実施してみて良いかもしれません。
見出しの使い方や、不適切なマークアップがあれば教えてくれます。
ミラーサイトになっていないか
ミラーサイトとは同一コンテンツがWeb上に2つ存在してしまっている状態のことです。
httpとhttps両方からアクセスできてしまっている状態はミラーサイト扱いされる危険性や、サイトの評価が分散してしまう可能性もあります。
www有無双方からもアクセスできてしまう場合も一緒です。
サーバーの設定を変更して、htttpにきたユーザーは、httpsにリダイレクトさせるなどの対策が必要になります。
内部SEO対策を実施する場合の費用
弊社ではサイトを確認した上で、まずは改善点をご提出。
その後作業工数のご提出をし、許可が得られ次第着手の流れにをとっております。
テクニックで改善が期待できる箇所が多い場合には、そこまで大掛かりな作業にはならない可能性が高いですが、サーバー環境や技術スタックを変更しなければいけない場合は、それなりに大きな作業になるかと思います。
目安として3日〜5日で完了する内容であれば¥100,000〜¥200,000くらいに収まるかと思います。
まとめ
質の高いコンテンツをしっかりと作成しているのに全然記事が上がらない。そもそもインデックスもされていないなどのお悩みがありましたら、内部のSEO対策を見直してみてください。
サイト公開をしたが、全然インデックスされないなどももしかしたら内部SEOが関係しているかもしれません。
弊社では相談からでもお受けしております。
SEOに関してのお困りごとがありましたら、ぜひご相談ください!